不眠症に悩む方によくある心のクセ
不眠症に悩んでおられる、ある患者さん。
がんばって通っていただいているお蔭もあり、眠れる時間が増え、眠りの質は良くなってはきたものの、まだまだ理想の睡眠にはたどり着いておりません。
そんな中、このようなやり取りがありました。
私「どんなときに眠りが悪くなりますか?」
患者さん「次の日に用事があるときは眠れません」
私「次の日のことを考えると興奮してしまう感じですか?」
患者さん「いえ、次の日に用事があるのに、眠れなかったらどうしよう?と考えて眠れなくなってしまいます。」
実はここにポイントがあります。
睡眠と精神的な因子
睡眠には精神的な因子が大きく関与してきます。
「次の日に用事があるのに眠れなかったらどうしよう?」と、起きてもいない未来を想像し、自分自身によけいなストレスをかけてしまうと睡眠に影響します。
ですから、こういったときは「次の日に用事があるのに眠れなかったらどうしよう?」ではなく、「今夜眠れなくても別にいいや。鍼でがんばって治療を続けてるんだし、いずれは治るだろう」くらいの心持ちでいると、自分自身にかけるストレスが軽減し、睡眠の状況にもよい影響を及ぼしますとお伝えしました。
ストレスは自分自身で作り出している
ストレスといっても、実は多くのストレスは自分で自分にかけていることが多いものです。
過去にあった嫌なことや、まだ起きてもいない未来のこと、不確定な被害妄想、これらはすべて自分自身で作り出しているストレスです。
なにか「いらないこと」を考えてしまっているなと気づいた時は、その「いらないこと」を心の中から追い出して、自分にかけるストレス量を減らしてあげましょう。
それだけでも、とても大事な養生法になります。
お電話ありがとうございます、
輝鍼灸院でございます。