原因がわからないことによる不安

原因がわからないことによる不安

病の原因 鍼灸院

先日から来られている80代の女性。

原因不明の眩暈(めまい)と強い不安感を主訴に来院されました。

今年の冬に突然激しい眩暈を発症し、救急搬送されたそうです。

病院に通っても原因がわからず、治療法もない。

同時期から睡眠障害とともに強い不安感も現れました。

睡眠障害と不安感に関しては安定剤を処方され少し緩解しているものの、主訴である眩暈は不変。

こういった状況の中、ネットであらゆる鍼灸院や整体院を検索し、「ここならほんものの東洋医学で身体を治してくれそうだ!」と、当院に連絡して下さったそうです。

どうやらほんものを見極める目をお持ちのようです笑

原因や理由がわかれば不安も軽減する

治療を開始して間もないのですが、早速効果が現れ、眩暈(めまい)はかなり軽減しています。

それだけでなく、「なぜ眩暈が起きているのか?」を東洋医学的な観点で説明させていただいたことにより、原因が明らかになったことが嬉しかったそうで、ずいぶんと不安感が軽減されたと喜んでいただいております。

これはとても大事なことで、現代人を悩ませているいろんな病がありますが、意外と原因が不明で治療法もない病気というのは多いものです。

そういった病であっても、東洋医学の長い歴史の中で培われた理論であれば、西洋医学的に原因が分からなくても治療法を見出すことができるのです。

どこに行っても何が原因かわからなかったのに、ここでは初めて原因や理由を説明してもらえたと喜んでいただくことはよくあることです。

よい治療のためには、丁寧な説明は不可欠

原因がわからなければ不安になるのも当然です。

またなぜ病が起きるのか、原因や理由がわかれば、対処することができます。

再発を防ぐための養生法も見出せます。

患者さんの不安を解消するためにも、治療を進めていく中で丁寧な説明はとても重要な要素となってきます。

皆さんも、何か不明な点や不安などがあれば、ぜひ遠慮なさらずいつでもご質問ください。

なるべく理解していただけるように、わかりやすく説明させていただきます。

筆者プロフィール

原元氣 - Hara Genki -

輝鍼灸院 院長 / (一社) 北辰会 正講師 運営会議議長 / 森ノ宮医療学園 非常勤講師

2004年、北辰会創始者(現会長)である藤本蓮風先生に師事。内弟子生活を経て2008年に独立し、神戸市にて輝鍼灸院を開院。臨床の傍ら北辰会の正講師・運営会議長として会の運営および後進の指導に携わり、北辰会方式の啓蒙活動を行っている。日本では伝統鍼灸の真の価値が認知されておらず、美容鍼灸や現代鍼灸が主流となっている現状を覆すため、ブログや日々の臨床を通じて伝統鍼灸を広める活動をしている。

輝鍼灸院