【症例】機能性ディスペプシア|神戸市東灘区 輝鍼灸院

【患者情報】

50代 女性

 

【主訴の状況】

食後のムカつき、げっぷ

膨満感で食べることができない

 

昨年9月くらいから症状が出ていたが、今年2月にコロナ感染後に一気に悪化している。

複数の病院に通ったが、症状に変化はみられなかった。

 

【病因病理】

親の介護や仕事のプレッシャーから肝胃不和となり、飲食不節による脾胃湿熱や、Covid-19による熱邪も加わり主訴発症する。

 

【弁証】

本:肝胃不和

標:脾胃湿熱、腎虚

 

【選穴】

左膈兪 瀉法

精神的なストレス、飲食不節による胃腸の改善を同時に行うことができるツボです。

※機能性ディスペプシアには必ずこのツボに反応がでるというわけではないので、鍼灸師の方はご注意ください。

 

【治療経過】

週2回の通院からスタート。

・4診:効果を感じ始めるが、食べ過ぎた後は悪化する。

・8診:旅行に行けた。帰宅後、少し症状出現。

・18診:症状が半分くらいに軽減している。

・30診:症状ほぼ気にならないレベルまで改善している。

 

【まとめ】

約6ヵ月間。はじめのうちは週に2回、途中からは週に1回の通院を継続していただき、改善に導くことができた症例です。

当初の主訴はほぼ改善されていますが、もともと胃腸があまり強くないことや、その他の症状の改善を目的として、今も継続して通院してくださっています。

輝鍼灸院