2024年の診療が終了しました。

今年も無事、年内の診療を終えました。

12月30日(月)午前をもちまして、2024年の診療を無事終えることができました。

最後の数日はキャンセル待ちが出るほど多くの患者さんに来院いただき、ほんとうに有難く思っております。年始の1月4日(土)もすでにキャンセル待ちです。

今年の大きな変化としては、開院以来の最少人数のスタッフで院を運営したことです。これまで当院は常に2~3名のスタッフを雇用して院を運営してきました。しかし、今年は受付の妻とスタッフの河野さんと私だけでなんとか1年を終えることができました。妻と河野さんは毎日多忙で大変だったと思います。ほんとうに感謝しています。

スタッフの人材確保問題

人材確保が難航している理由として、今の鍼灸業界は美容鍼灸が隆盛を極めており、なおかつ大手の整骨院グループが鍼灸と美容・整体・物販などを混合した手法で経営を展開しており、多店舗展開や美容サロンの経営など、派手なビジネス展開に憧れる若者が多いことが挙げられます。

若い鍼灸師が難解で修得に時間もかかる伝統的な鍼灸を選択してくれるのは稀なことなのです。医療としての鍼灸は忘れられてしまいそうな時代の流れを感じます。

これまで2年間スタッフとしてがんばってくれた河野さんも、地元徳島に帰郷し独立開業を目指すこととなり、2025年は院の規模を縮小し、妻と二人で自分たちのできる範囲でやっていこうと来年の準備を進めていました。

今年はこれまで当院でがんばってくれた井添先生、石川先生、福崎先生も独立開業し、これまで多くの北辰会方式を行えるスタッフを育成してきたので、もう人を育成する時期は終わったのではないか、十分なのではないかと思っていたのです。

河野さんはこれまでのスタッフと違い、当院に来る前から北辰会で修行を積んでいたので少し早い卒業となりますが、先日の会内における試験もよい結果が出ており、自信をもって開業にのぞんで欲しいと思います。

河野さんの卒業と、二人の若者との出会い

ところが河野先生が退職する直前の12月になり、何かを示唆するように20歳の鍼灸学生である男女2名が午前と午後にアルバイトで働いてくれることが決まりました。

まだまだ若い世代の鍼灸師に伝えなければいけないことがあるのではないかと、活を入れられるような思いでした。二人とも真剣に北辰会方式を学びたいという強い意志をもっているので、それにこたえるためにも彼らをしっかりと育ててあげたいと思っています。

何よりも伝えたいのは、横道にそれず、真剣に一途な思いで医療としての鍼に向き合うこと。理論や技術も大事ですが、生き方そのものが鍼に伝わるということ。これは私自身が師匠から教えられたことです。まずは私自身の臨床に向き合う姿で彼らに伝えることができればと思っています。

2025年の抱負

ここ最近よく思うのは、人生は何が起こるかわからないということ。

けれども目の前に起こる出来事は、必ず自分自身を磨くための磨き砂であり、不要なものなど何一つありません。

どんなことが起ころうともそのことに対して逃げずに向き合い、乗り越えていくこと自体が自分の成長につながるものだと有難く受け止め、常に課題を克服していきたいと思います。

そんな中でも、もっとも大事なことは患者さんの苦しみを取り除くために鍼の理論と技術を少しでも高めること。

勉強、技術の研鑽、自身のメンテナンス、やるべきことはまだまだあります。

今年1年の目標は、毎朝一人目の患者さんから夜の最後の患者さんまで、後悔することのないよう、全力で治療に向き合うことを掲げていました。

今年はほんとうにそれが実現できた一年だったと実感しています。

来年の今頃も、今年一年は全力で一人一人の治療をやり切ったと思えるよう、全力で臨床に向き合っていきたいと決意しております。

それでは皆さんも良いお年をお迎えください。

患者さんにはうちの恒例、素敵なお笑い年賀状が届くはずですので、ぜひお楽しみに!

輝鍼灸院