【重要】治してくれる鍼灸院の選び方
鍼灸院の選び方
何らかの病や症状で悩み、これから鍼灸院を探してみようと思う方に向けて、鍼灸院の選び方をご紹介したいと思います。
①東洋医学専門の鍼灸院を選びましょう。
たとえば何らかの病で悩み、その病を鍼灸で治そうと考えている方は、西洋医学ではなく東洋医学的な考えをもとにした治療を求めていることでしょう。
なぜなら西洋医学では治すことが困難な病だからこそ、東洋医学に活路を見出しているはずだからです。
しかしながら、実は東洋医学的な考えをもとに治療を行っている鍼灸院はごくわずかです。
東洋医学的な治療をしていないのに、東洋医学の看板を掲げている鍼灸院も多いので、見分けることが必要となります。
②東洋医学的な鍼灸院の見分け方
・脈や舌を観察していない。
・問診に時間をかけず、主訴の状況だけ確認して治療を始める。
・治療の説明の際、ホルモンや自律神経など、西洋医学の用語を使って説明している。
・美容鍼灸や整体、マッサージなどを併用しており、鍼灸だけで治療をしていない。
・学校を卒業したばかりの人材に、数か月の研修だけで治療をさせている。
・サプリメントなどの販売をしている。
上記に当てはまる鍼灸院は、東洋医学の考えで治療をしておらず、本格的な鍼灸院とはいえません。
②鍼の本数が少ない鍼灸院を選びましょう。
東洋医学的な鍼灸院をお探しの中でも、さらにレベルの高い鍼灸院を選ぶのであれば、鍼の本数が少ない鍼灸院を選びましょう。
東洋医学では「証」を決めて治療をするのですが、ほんとうに証が明確になれば多くの鍼を使う必要がありません。
本来は１本で十分です。
鍼の本数が多くなってしまう理由は、病の本質を見極めることができていないからです。
本格的な鍼灸を行っている鍼灸院の場合、多くとも２～３本。基本は１本で治療をしています。
それ以上の本数になってしまうのは、病の本質を見極めることができていないか、鍼の本数を増やして患者さんの満足度を上げようという考えによるものでしょう。
西洋医学を否定しているわけではない
誤解のないように伝えておきますが、私は西洋医学を否定しているわけではありません。
西洋医学の得意分野があれば、東洋医学の得意分野もあります。
救急疾患や外科・歯科などの分野は西洋医学の方が得意ですし、その他の分野でも西洋医学的な治療の方が患者さんにとって有益であれば、私はそちらを勧めます。
ですからお互いの得意分野で、患者さんの利益になることをすればよいのです。
東洋医学に徹しているプロフェッショナルな鍼灸師と組みたい
先日も北辰会に参加している医師と話をしました。
その先生も「西洋医学では難しい病だからこそ、東洋医学である鍼灸に期待しているのであって、西洋医学的な考えに基づく鍼灸では意味がない。東洋医学に徹しているプロフェッショナルな先生と組みたい」と明確に仰っていました。
ですから、このブログをお読みになった方も、もし鍼灸を受けてみたいと考えておられるなら、東洋医学の考えに基づく治療を行っている鍼灸院をお選びください。
その中でも、公式な試験に合格した講師が運営している北辰会が推奨している鍼灸院をお勧めします。
原元氣 - Hara Genki -
輝鍼灸院 院長 / (一社) 北辰会 正講師 運営会議議長 / 森ノ宮医療学園 非常勤講師
2004年、北辰会創始者（現会長）である藤本蓮風先生に師事。内弟子生活を経て2008年に独立し、神戸市にて輝鍼灸院を開院。臨床の傍ら北辰会の正講師・運営会議長として会の運営および後進の指導に携わり、北辰会方式の啓蒙活動を行っている。日本では伝統鍼灸の真の価値が認知されておらず、美容鍼灸や現代鍼灸が主流となっている現状を覆すため、ブログや日々の臨床を通じて伝統鍼灸を広める活動をしている。