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院長ブログ 「世界を癒す一本鍼」

病を治すだけが鍼の価値ではない。

神戸 鍼灸院

春先くらいから、何年も前に来られていた患者さんが数年ぶりに来院されるという事例が続いています。

特に5月は10名近くの患者さんが久しぶりに来られました。

初診の患者さんも9割近くが紹介の方で、一生懸命ブログを書いておりますが、ホームページを見て来られる新患さんはごくわずかです笑

何か困った時に当院のことを思い出してくれて、再び戻って来てくれるということは、ほんとうに鍼医者冥利に尽きるというか、嬉しく思う瞬間でもあります。

当院に通い始めて間もない方は、どれくらいのペースで通院すればよいのか、なかなか判断に迷われることもあるかと思います。

これには正解はなく、皆さんどのように輝鍼灸院を活用されるのかは様々です。

たとえば初診の時のように、まずは治さなければならない急を要す症状を抱えているときは、なるべく詰めて通われる方がいいでしょう。

週に2~3日、場合によっては毎日通われる方もおられます。

当然、そのペースでずっと続くわけではなく、症状が落ち着けば週に1回くらいのペースに落としたり、症状がぶり返せば週に2回に戻したり、身体と相談しながらペースを調整します。

ある程度症状がなくなっても、メンテナンスのために通われる方もおられます。

月に1回、もしくは2回と決められて来られる方もいれば、ご自身の中で疲れが溜まってきたと感じられた頃にふらっと来られる方もおられます。

もっと鍼のことを理解されてくると、風邪のひき始めにはまず鍼を受けに来られるようになります。

ここまでくればもう「鍼通(はりつう)」です。これは私の造語です笑

相当、鍼のことを理解されている証拠です。

何か症状があった時だけでなく、普段から疲れが溜まった時や、風邪のひき始めなど、身体の不調を感じ始めたときに早めに対処しておけば大火事になる前に防ぐことができます。

しかし、疲れを放置してボロボロの状態にまでなってしまうと、今度は治すために時間も費用もかかってしまいます。

今回はかなり重症になって再来院された患者さんも何名かおかれたので、皆さんにお伝えしておく必要があると感じ、ブログに書かせていただきました。

筆者プロフィール

原元氣 - Hara Genki -

輝鍼灸院 院長 / (一社) 北辰会 正講師 運営会議議長 / 森ノ宮医療学園 非常勤講師

2004年、北辰会創始者(現会長)である藤本蓮風先生に師事。内弟子生活を経て2008年に独立し、神戸市にて輝鍼灸院を開院。臨床の傍ら北辰会の正講師・運営会議長として会の運営および後進の指導に携わり、北辰会方式の啓蒙活動を行っている。日本では伝統鍼灸の真の価値が認知されておらず、美容鍼灸や現代鍼灸が主流となっている現状を覆すため、ブログや日々の臨床を通じて伝統鍼灸を広める活動をしている。

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