当院にはアルバイトで鍼灸専門学校に通う学生が二人来てくれています。
そのうちの一人が、進路指導の際に担当の教師からこう言われたそうです。
「東洋医学的な鍼灸は内臓疾患は得意かもしれないけど、筋骨格系の疾患は不得意なのでは?」と。
これは鍼灸師でもよくある誤解なのですが、東洋医学的な鍼灸は内臓系も筋骨格系も、そして精神科疾患さえも得意としています。
鍼灸界では、鍼灸はマッサージの延長のようなものであり、マッサージや指圧では届かない凝りに対して、鍼であれば刺激が届き効果が期待できるといった理屈で、鍼灸を単なる物理療法の一つと捉えがちです。
しかし、ほんとうの鍼灸はそのような単なる物理療法ではありません。
例えば整体であれば骨盤や背骨の歪みという形を整えようとし、マッサージであれば筋肉に緊張を緩め、血流の改善を求めて行います。
これは鍼灸でいえば、表面上の経絡の流れを調えているにすぎません。
経絡というのは臓腑という根っこがあるとすれば、枝葉のような存在です。
本来の鍼灸の目的は、経絡上にある経穴(ツボ)を刺激することにより、根っこである臓腑の調整をし、健康を取り戻すことにあります。
つまり、整体やマッサージでは根本的な問題に対してはアプローチする理論や手段を持たず、ほんとうの意味での根本的な問題にアプローチできす理論や手段をもっているのは、東洋医学的な理論に基づく鍼灸・漢方のみということになります。
さらにいえば、枝葉である経絡の異常で筋骨格系疾患であっても、単なる経絡のアンバランスで起きている症状であれば整体・マッサージレベルで治ることもありますが、もっと深い臓腑や更に深い精神的な問題から生じている症状の場合は、漢方や鍼灸でなければ治すことはできません。
実際に、当院にはどこの病院や整体院や、現代医学的鍼灸を採用している鍼灸院で治らなかった様々な筋骨格系疾患(例:腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、頚肩腕症候群、頚椎ヘルニアetc)を治してきた実績があります。
ですから、東洋医学的な鍼灸は内臓系の病しか治せないというのは大きな誤解であり、実際は筋骨格系疾患の中でも重度なものほど、東洋医学的な考えに基づく鍼灸の方が威力を発揮します。
当院でアルバイトをしてくれている二人の学生は、当院で多くの難解な症状が治っている事実を見ているので惑わされることはありませんが、まだまだ多くの鍼灸学生がこの事実を知らず、東洋医学的な鍼灸を誤解しているはずです。
このような事実を少しでも発信していきたいと思っています。
お電話ありがとうございます、
輝鍼灸院でございます。