症状に変化がなくても、よくなっていることがわかる。
治療をはじめて間もない期間は、症状が良くなったり悪くなったり、安定しない期間があります。
そういったときに、患者さんとしては「ほんとうに良くなっているんだろうか?治らないのでは?」と不安になるのが普通です。
ある程度の期間を経て、ほんとうに身体が安定してくれば症状の波も安定してくるので、そこまでくれば患者さんも不安が解消されて、治っていることを自覚するようになります。
このような不安定な期間でも、私から「良くなっているので大丈夫ですよ」と声をかけられた記憶のある患者さんは多いのではないでしょうか。
このとき、私は適当に「治ってますよ」と言っているわけではありません。
私は良くなっていると確信しているときにしか、こういった発言はしません。
なぜ良くなっていると確信できるのか。
それは、身体にしっかりと反応が出ていることを把握することができるからです。
中庸:バランスがよくなる
身体が良くなってくると、身体中にある無数のツボや、舌・脈の状態が明確に良性な反応を呈してきます。
弱って凹んでいたツボが、力強くなって盛り返してくる。
悪いものが詰まってパンパンに腫れていたツボが、スッキリして緩んでくる。
冷たいツボが温かくなり、熱いツボが冷めてくる。
真っ赤だった舌の色が、淡いピンク色に変わる。
硬くひきつっていた脈が、緩んでしなかやな脈に変わる。
このように全体にバランスがとれ、中庸というバランスのとれた状態になります。
こういった反応に変わっているからこそ、良くなっていますよと、自信をもってお伝えしています。
人の身体とは不思議なもので、実際の身体の持ち主である患者さんの心がいつまでも不安な状態であると、治るものも治りにくくなってしまいます。
ですから、良くなっていることをしっかりと伝えて、不安をなくし、自信をもてるように工夫をしています。
私自身、この身体が良くなっていることを感じ取る能力が高くなればなるほど、治療により自信をもてるようになりました。
一途にやりつづけること
逆に良くなっていない場合も、よくわかります。
ですから、明らかに治療に通う頻度が足りないときなどは、「今の身体の状態であれば、もう少し頻度を高めて治療に通って下さい。落ち着けば、また頻度を落としてもいいですよ」と、お伝えすることもあります。
このようにして、治療に通うペースの目安にすることもできます。
長い間、一途にこの治療だけに専念してきた結果、養われた力です。
やはりなんでも一途にやり続けることの重要性を感じています。
お電話ありがとうございます、
輝鍼灸院でございます。