治るまでの波
初診から治療をはじめて、始めのうちは症状が良くなったり悪くなったり、多少の波があります。
良くなりかけてるな~と感じているところに何かのきっかけで症状が悪化すれば落ち込みますし、悪くなりかけているときに症状が好転すれば気分もあがります。
これは人の性ですし、当然のことなのですが、病気治しにおいては障害になることがあります。
アップダウンにとらわれないこと
「病は気から」とよくいいますが、病気治しをする上では精神面が大きく関わってきます。
症状が悪化したときに落ち込むのは当然ですが、良くなりかけているときに過剰に喜ぶのもあまりいいことではありません。
なぜならあまりに喜ぶと、悪くなった時の反動が大きくなってしまうからです。
「あれだけ順調に良くなっていたのに、また悪くなってしまうなんて・・、きっと私の病気は良くならないんだ。。」
といった具合です。
こういった負の感情が、治ろうとしている身体の邪魔をしてしまうのです。
ですから、私はよく患者さんに「あまり一喜一憂しないように」とお伝えしています。
いずれ良くなると信じ、淡々と継続することが大事なのです。
頑張り過ぎないこと
頑張りすぎるのもよくありません。
通うのが辛くなれば、少し休憩してみるのもいいでしょう。
養生指導もお伝えしますが、あまりに厳しく守りすぎてしんどくなるようであれば、たまには破ってもかまいません。
また意欲が湧いてきたときにやり直せばいいのです。
波はいずれ小さくなり、安定する
はじめのうちは大きな波が何度か打ち寄せますが、治療を継続して安定しはじめると、徐々に波は小さくなり、波の数も減ってきます。
こうやって徐々に病が癒えていくのです。
本来、身体は治ろうとする力を有しています。
治るまでの過程で、上に伸びあがるために一度しゃがみこむ必要があるのです。
何事もなく順調に治るものは、軽く簡単な病だけです。
そんなものは鍼をするまでもなく、勝手に治ってしまうものです。
「治るまでに多少の波はある」
このことをご理解いただき、治療を受けていただけるだけで、ぐっと治しやすくなるのでお伝えさせていただきました。
お電話ありがとうございます、
輝鍼灸院でございます。