輝鍼灸院 https://kagayaki-shinkyu.com Tue, 06 May 2025 12:25:18 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7 ゴールデンウィーク、ゆっくり充電できました。 https://kagayaki-shinkyu.com/post-2490/ https://kagayaki-shinkyu.com/post-2490/#respond Tue, 06 May 2025 12:25:18 +0000 https://kagayaki-shinkyu.com/?p=2490 ゴールデンウィーク、皆さんはどのように過ごされましたでしょうか?

私はいつも通り遠出はせず、ゆっくりとこの数日を過ごしておりました。

子どもたちも高校生、中学生となり、部活などで忙しく一緒に出掛けることも難しくなってきたというのもありますが、そもそもゴールデンウィークはどこも混むのであまり遠出をしないようにしています。

連休だからといって、あまり自堕落に過ごすのはもったいないので、毎日朝早く起きて洗濯を済ませて犬の散歩をし、その後は症例をまとめるなどして仕事や勉強を済ませておき、昼過ぎから出かけるというパターンでこの三日は過ごしました。健康的で充実した3日間でした。

初日は大阪の狭山市まで出かけ、劇団四季の赤毛のアンを観てきました。

実は家族で劇団四季ファンで、年に1~2回は観にいきます。

観賞後は妻と将来はグリーンゲーブルズのような鍼灸院を作ろうと盛り上がりました笑

我ながら影響されやすいところがあります。

けれども、こんな鍼灸院だったら皆さん来るだけで癒されそうだと思いませんか?

二日目は公開20周年記念で特別上映中の『スター・ウォーズ/シスの復讐 (エピソード3)』を観に行ってきました。

スターウォーズの中でも、もっとも好きな作品です。

オビ=ワン・ケノービファンの妻は、早速影響されてディズニー+でオビ=ワン・ケノービのドラマにはまってます。

最終日は阪急岡本のガットネロさんで、新作のレモンのショートケーキをいただいてきました。

相変わらず安定の繊細かつ素材を生かしたケーキ。

そしていつも絶妙なバランスのアイスカフェオレ。

いい仕事をするお店に行くと、やはり刺激されます。

いいものを見て、美味しいものを食べて、しっかり充電できました。

明日からまた全力で、皆さんに喜んでいただけるような仕事をしますので、どうぞよろしくお願い致します。

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藤本新風代表、初の著作が出版されました! https://kagayaki-shinkyu.com/post-2475/ https://kagayaki-shinkyu.com/post-2475/#respond Wed, 23 Apr 2025 10:06:09 +0000 https://kagayaki-shinkyu.com/?p=2475

 

※画像をクリックすると販売ページに飛びます。

私の所属する(一社)北辰会の代表理事である藤本新風先生が初の著作を出版されました。

もうかれこれ7~8年になりますか、「北辰会方式の入門書となるような本を書いてください」と要望し続け、実際にこのような素晴らしい入門書を執筆してくださいました。

 

この書籍は、富里雄太さんという北辰会の学生会員でもある超優秀な鍼灸学生が、藤本新風先生に質問する対話形式となっており、はじめての方でも読みやすくなっております。

この1冊で北辰会の理念、そして北辰会方式の診察・診断・治療までの全貌が見渡せるようになっています。

北辰会方式といえば「3時間かかる長い問診」「少数鍼」といったイメージばかりが先行しがちですが、「なぜ問診に時間がかかるのか?」「なぜ鍼の数が少ないのか?」その理由が重要です。

それらの疑問に対し、この1冊でほぼ回答が得られます。

 

北辰会が目指しているのは、「ひとりでも多くの”限りなく名人に近い臨床家”を輩出すること」です。

ひとりの名人では救える患者さんが限られます。

そうではなく、多くの”限りなく名人に近い臨床家”がいれば、もっと多くの患者さんを救うことができます。

 

・鍼灸で患者さんの病を治せるようになりたい。

・自信をもって鍼灸治療を行いたい。

そういった鍼灸師の皆さん、鍼灸学生の皆さんには、ぜひ手に取っていただきたい1冊です。

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諸行無常。 https://kagayaki-shinkyu.com/post-2447/ https://kagayaki-shinkyu.com/post-2447/#respond Sat, 12 Apr 2025 04:01:04 +0000 https://kagayaki-shinkyu.com/?p=2447 諸行無常。

仏教の教えで「この世のすべてのものは常に変化し、永遠に変わらないものはない」という意味です。

当院も年末から年始にかけて新たなスタッフが3名入り、ようやく新体制が整いつつあるかなといった感じです。

家庭の方も長男、次男、長女と大きな生活の変化があり、私も妻も周囲の大きな環境の変化に順応するのに一苦労しております。

開院して17年の間にいろんなことがありました。

諸行無常の教え通り、変わらないものはありません。

どんな出来事があったとしても、それは常に最善のための必然であり、何かしら学ぶべき事柄があるはずです。

目の前の些細な出来事にこだわることなく、執着せず、今を大事に生きることが重要だと年々実感します。

今を大事に生きることの積み重ねでこそ、充実した人生を送ることができます。

私の場合、毎朝一人目の患者さんから最後の患者さんまで、納得のいく良い治療ができるよう目標を定め、診療が終了するとその目標が達成できたかを確認することを日課としています。

家族の存在、スタッフに恵まれていること、毎日患者さんの治療に携われること、すべてが当たり前ではなく、いつ何が起きてもおかしくない中での奇跡のような毎日なのです。

当たり前ではない毎日を、どれだけ感謝して過ごすことができるか。

最後の最後まで悔いのない充実した人生を過ごすために、一日一日を大切にするよう意識をしてみましょう。

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開院17周年。 https://kagayaki-shinkyu.com/post-2414/ https://kagayaki-shinkyu.com/post-2414/#respond Fri, 04 Apr 2025 10:40:42 +0000 https://kagayaki-shinkyu.com/?p=2414 本日4月4日をもちまして、輝鍼灸院は17周年を迎えることができました。

これまで当院を支えてくださった患者さん、スタッフ、そして家族や北辰会の同志のお蔭で今の輝鍼灸院があります。

関わってくださった皆さんに感謝申し上げます。

こちらは開院2年目くらいなのでまだ移転前、隣の501号室の受付の写真です。

この頃はバルコニーでゴーヤを育てていました。懐かしいです。

はじめはほんとうに小さく手づくり感満載な、夫婦二人ではじめた鍼灸院でしたが、気づけば17年もの歳月が過ぎ、これまでに10名以上のスタッフが巣立っていき、特に昨年から今年にかけては4名の元スタッフが独立開業を果たしています。

北辰会方式を極めて、北辰会方式を広めて、多くの患者さんのために貢献したい。

その一心でブレることなくここまでやってこれたのは、「一途にやり抜け」という師匠である藤本蓮風先生の教えあればこそです。

17年間支え続けてくれた妻には、もっとも感謝しています。自分一人で開業していたら、今のような鍼灸院にはなっていなかったでしょう。想像すると恐ろしくなります。何か決断を迫られた時、自分にはない意見を伝えてくれたり、辛い時期があっても一緒になってその辛さを共有してくれるだけで励みになりました。

こちらも開院当時の様子。

そして、これまで支えてくれた多くのスタッフ。一昨年くらいから常に人手不足で苦しい状況が続いており、そういった状況になって、よけいにスタッフのみんなに支えられてきたことをあらためて思い知らされました。

今も4名のスタッフが非常勤ではありながらも支えてくれているからこそ、なんとか運営することができています。ほんとうに彼らには感謝しています。

今年1年の目標としては、患者さんの苦しみを少しでも早く、そして確実に取り除くための医療としての鍼灸を追究し続けることを最大の目的としつつ、妻も含めたスタッフ全員が楽しく充実した状態で働ける環境を作ること。その環境を作ること自体が、患者さんの治療効果にも影響が出るはずだと思っています。

最後になりましたが、1本の鍼を信じて来て下さる多くの患者さん。当院の自慢は10年15年と長い年月通って下さる患者さんがほんとうに多いこと。開院した年から17年間ずっと通ってきてくださる方もおられるほどです。これはほんとうに嬉しいことです。

こういった大事な患者さんが通いやすい環境、来られたときには少しでも楽になり、気分良く帰っていただけるような理想の鍼灸院を目指して、これからも精進して参ります。

引き続き、輝鍼灸院をどうぞよろしくお願い致します。

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東洋医学的な鍼灸は筋骨格系疾患が不得意なのか? https://kagayaki-shinkyu.com/post-2407/ https://kagayaki-shinkyu.com/post-2407/#respond Sun, 30 Mar 2025 08:31:31 +0000 https://kagayaki-shinkyu.com/?p=2407 当院にはアルバイトで鍼灸専門学校に通う学生が二人来てくれています。

そのうちの一人が、進路指導の際に担当の教師からこう言われたそうです。

「東洋医学的な鍼灸は内臓疾患は得意かもしれないけど、筋骨格系の疾患は不得意なのでは?」と。

これは鍼灸師でもよくある誤解なのですが、東洋医学的な鍼灸は内臓系も筋骨格系も、そして精神科疾患さえも得意としています。

鍼灸界では、鍼灸はマッサージの延長のようなものであり、マッサージや指圧では届かない凝りに対して、鍼であれば刺激が届き効果が期待できるといった理屈で、鍼灸を単なる物理療法の一つと捉えがちです。

しかし、ほんとうの鍼灸はそのような単なる物理療法ではありません。

例えば整体であれば骨盤や背骨の歪みという形を整えようとし、マッサージであれば筋肉に緊張を緩め、血流の改善を求めて行います。

これは鍼灸でいえば、表面上の経絡の流れを調えているにすぎません。

経絡というのは臓腑という根っこがあるとすれば、枝葉のような存在です。

本来の鍼灸の目的は、経絡上にある経穴(ツボ)を刺激することにより、根っこである臓腑の調整をし、健康を取り戻すことにあります。

つまり、整体やマッサージでは根本的な問題に対してはアプローチする理論や手段を持たず、ほんとうの意味での根本的な問題にアプローチできす理論や手段をもっているのは、東洋医学的な理論に基づく鍼灸・漢方のみということになります。

さらにいえば、枝葉である経絡の異常で筋骨格系疾患であっても、単なる経絡のアンバランスで起きている症状であれば整体・マッサージレベルで治ることもありますが、もっと深い臓腑や更に深い精神的な問題から生じている症状の場合は、漢方や鍼灸でなければ治すことはできません。

実際に、当院にはどこの病院や整体院や、現代医学的鍼灸を採用している鍼灸院で治らなかった様々な筋骨格系疾患(例:腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、頚肩腕症候群、頚椎ヘルニアetc)を治してきた実績があります。

ですから、東洋医学的な鍼灸は内臓系の病しか治せないというのは大きな誤解であり、実際は筋骨格系疾患の中でも重度なものほど、東洋医学的な考えに基づく鍼灸の方が威力を発揮します。

当院でアルバイトをしてくれている二人の学生は、当院で多くの難解な症状が治っている事実を見ているので惑わされることはありませんが、まだまだ多くの鍼灸学生がこの事実を知らず、東洋医学的な鍼灸を誤解しているはずです。

このような事実を少しでも発信していきたいと思っています。

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あまり知られていないけど、認知症にも鍼が効きます。 https://kagayaki-shinkyu.com/post-2393/ https://kagayaki-shinkyu.com/post-2393/#respond Mon, 24 Mar 2025 10:55:25 +0000 https://kagayaki-shinkyu.com/?p=2393

近年、日本では高齢化により認知症と診断される方も増えています。65歳以上の高齢者を対象にした調査の推計では、認知症の人の割合は約12%、認知症の前段階と考えられている軽度認知障害の人の割合は約16%とされ、両方を合わせると、3人に1人が認知機能にかかわる症状があることになるようです。

当院でも認知症や軽度認知障害の患者さんを治療させていただく機会は割とあります。

現在も2名の患者さんの治療をさせていただいており、患者さんご本人だけでなく、ご家族の方からもとても喜んでいただけております。

一人目の患者さんは、もう80歳を超える高齢なのですが、当初は被害妄想や独り言をつぶやき続ける、身体のあちこちの痛みを訴えるなど不安定な状況でした。

しかし、徹底して左手にある「精神を安定させる効果のあるツボ」に1本だけ治療を続けた結果、半年後には精神状態も安定し、身体の痛みを訴えることもかなり減っています。

 

もうひとりの方はまだ60代なのですが、徐々に忘れっぽくなっていることを周囲の方に指摘され、不安感や動悸を伴うようなこともありました。

こちらの方は背中にある「精神を安定させる効果のあるツボ」に1本の鍼治療を続けているうちに安定し、今ではメンテナンスに2週間に1回のペースで治療するだけで、よい状況を維持できるようになっております。

東洋医学的には腎精と心神が深く関与しているものと思われるのですが、個人的に独自の考えを取り入れて治療をしています。

かなりよい効果を得られるので、もっと多くの方に知っていただき、少しでも力になれたらと思っています。

 

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鍼灸師の正社員を募集します。 https://kagayaki-shinkyu.com/post-2404/ https://kagayaki-shinkyu.com/post-2404/#respond Sat, 22 Mar 2025 06:39:00 +0000 https://kagayaki-shinkyu.com/?p=2404 ここ数年、人手不足で困っておりましたが、お蔭さまで鍼灸学生2名、鍼灸師1名が非常勤スタッフとして勤務してくれており、とても助かっております。

自分たちだけでは何もできない。これまで縁のあった人たちの助け合ってこそ、今の輝鍼灸院が成り立っているのだと、あらためて実感させられます。

とはいえ、3名とも非常勤スタッフということもあり、まだまだ人手は足りておりません。

そんななか、初診の依頼も立て続けにいただいており、再診の患者さんも予約枠が足りないことも多々あり、こちらの体制が整わずご迷惑をお掛けすることが多くなっています。

妻にも家事をしながらほぼフルタイムで働かせてしまい、よく喋って元気そうに見えるので意外に思われるのですが、それほど身体は強くないので申し訳なく思っております。

そこで、あらためてフルタイムで働いてくれる鍼灸師の正社員を募集します。

詳しくは下記のページをご覧ください。

求人情報(鍼灸師(正社員・フルタイム)を募集します。)

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坐骨神経痛、歯痛、口内炎を1本の鍼で同時に治す。 https://kagayaki-shinkyu.com/post-2388/ https://kagayaki-shinkyu.com/post-2388/#respond Tue, 11 Mar 2025 11:49:52 +0000 https://kagayaki-shinkyu.com/?p=2388  

当院の鍼は1本しか使いませんが、1本がゆえにできることがあります。

それは1本の鍼で複数の症状を同時に治してしまうことです。

もうおそらく5年以上のお付き合いになるSさん。もっとかな?

気を遣い過ぎてしまう性格と、精神面・肉体面ともにハードな仕事の影響で、疲れが溜まると様々な症状が現れます。

特に不安感・動悸といった精神症状に加え、身体のあちこちに痛みや痒み、時に皮膚に湿疹が出現したり、その都度症状が変わります。

今回はいつもとは違い、右の股関節~臀部~下肢の外側にかけての痛みに加え、右側の歯痛と口内炎もともなっていました。

お臍の周辺を探ると、身体全体の中で右下に気の偏在が見受けられ、右の足臨泣というツボの鍼をしたところ、翌日には症状がほぼ消失したとのことでした。

これを東洋医学における経絡で説明すると、この図がわかりやすくなっています。

これは足の少陽経という経絡になるのですが、この経絡は臓腑でいえば肝と表裏関係にある胆の腑と連なる経絡となります。

この図を見ると、見事に股関節から臀部、そして下肢の外側を流れるだけでなく、上半身では頬のあたり、口の中を流れていることがわかります。

経絡というのはツボとツボを結ぶルートのことで、気の通り道のことを指します。

その経絡の根元には臓腑があり、この経絡の場合の根元である臓腑は胆の腑ということになります。

胆の腑は肝の臓と表裏関係(ペア関係のようなもの)であり、肝の臓というのは疲労やストレスを溜め込む臓器でもあります。

この方の場合、疲労やストレスを肝の臓に溜め込み過ぎてしまい、肝の臓から溢れだしてしまった疲労が表裏関係であり胆の経絡の流れを阻害してしまい、今回のような各種症状が現れたというわけです。

その流れの中でもっとも渋滞しているポイント(今回の場合は足臨泣というツボ)を見つけ出し、そこに瀉法と呼ばれるツボの流れをよくする技を使って流れをもとに戻してみせたわけです。

そうすることで、一つのツボを使い、複数の症状を同時に治すことができたというわけです。

ちなみに一つの治療で複数の病・症状を同時に治すことを、中医学では「異病同治(いびょうどうち)」といいます。

その名の通り「異なる病であっても、同じ治療法で治す」という意味となります。

患者さんとのやり取りのなかで、「それとこれは関連した症状だから一緒に治しときますね」という場面が多くあるのですが、こういった理論的背景があるのです。

鍼ってほんとうに面白いですし、患者さんだけでなく、この事実を知らない鍼灸師も含め、もっと多くの方に知っていただきたいと強く思います。

また随時お知らせしますが、私も所属する(一社)北辰会の代表、藤本新風先生が北辰会方式の入門書的な書籍を出版します。

院内にも置いておくので、皆さんぜひお読みくださいね。

できたらご購入いただけると、とても嬉しく思います。

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胃腸炎が流行っています。 https://kagayaki-shinkyu.com/post-2381/ https://kagayaki-shinkyu.com/post-2381/#respond Fri, 07 Mar 2025 10:07:51 +0000 https://kagayaki-shinkyu.com/?p=2381

ここ最近、胃腸炎がとても流行っているようです。

当院でも胃腸炎を治療することが増えています。

さすがに症状が激しいときは来院すること自体が難しいことが多いので、実際に診させていただくのは、ある程度症状が落ち着いてからということになります。

症状がうまく経過し、すっきり治ってくれればよいのですが、罹患したときの体調によっては腹痛や吐き気、食欲不振などの症状が残る方もおられます。

そういった場合であっても、鍼灸で治療を行うことは可能です。

 

胃腸炎を治すツボといった都合のよいものはありません。

症状を詳しく伺い、脈や舌、全身のツボの状態を観察し、胃腸炎といっても、どのようなタイプの胃腸炎なのかを鑑別し、その状態に適したツボを選び抜いて適切な鍼を施します。

症状でいえば、嘔吐のみ・下痢のみ・嘔吐も下痢もともなう・食欲不振をともなうなど、それぞれに対して使うツボは変わってきます。

また養生としては、症状が軽くなってきたときに食欲が過剰になることがありますが、その時に食欲に合わせて食べ過ぎないようにすることが重要になってきます。

もし胃腸炎後の症状がすっきりせずお困りの際は、早めにご相談ください。

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美容の鍼、慰安の鍼、そして医療としての鍼。 https://kagayaki-shinkyu.com/post-2377/ https://kagayaki-shinkyu.com/post-2377/#respond Tue, 04 Mar 2025 11:54:57 +0000 https://kagayaki-shinkyu.com/?p=2377

今の鍼灸業界では、医療としての鍼がとても軽視されているように感じています。鍼を受けると心地よくリラックスできる、肌艶が良くなるなど、美容や慰安といった側面ばかりがクローズアップされ、まるでエステサロンの延長のようにとらえられています。

しかしながら、鍼のほんとうの価値は、そこにはありません。現代医学(西洋医学)では治せないような病や症状、こういったものに対し、違った観点からアプローチできる医学。これこそが伝統医学(東洋医学)の存在価値であり、真骨頂だと考えています。

 

なぜこのような事態になっているのか?そもそも、鍼灸師自体が鍼で病を治せるという事実を知らないのです。東洋医学を学んでいるはずなのに、「東洋医学は胡散臭い」などと思っている始末です。だから、鍼を慰安的なものととらえたり、美容のために用いようとしてしまう。

慰安や美容が悪いとはいいません。慰安や美容を求めている人々がいて、それを提供しようという人たちがいるのであれば、そこで需要と供給が成り立っているので、それはそれでよいでしょう。

しかし、ほんとうに自分自身が現代医学では原因不明であり、治しようのない病に罹った時、普段から慰安や美容の鍼を行っている鍼灸院に身体を預けようと思いますか?違うパターンとして、自分自身が原因不明の病に罹った時、普段から美容外科などを行っている病院で身体を診てもらおうと思いますか?私なら普段から真摯に医療を取り組んでいる医師に診てもらいたいと思いますし、多くの人はそうではないでしょうか。

繰り返しますが、慰安や美容の鍼をしたいならすればいい。医療としての鍼灸を強制したいわけではありません。しかし、私はほんとうに困っている人のために、いざという時に役立てるような医療・医学・医道としての鍼灸を追究し、困っている人にとって駆け込み寺となり得るような鍼灸院を目指しています。だから、普段から医療としての鍼灸を追究し、理論・技術ともに研鑽し続けています。美容や慰安などに手を出す時間も暇もありません。

先日のブログにも書きましたが、医療としての鍼灸を追究していく中で、患者さんとの関係性の中で慰安的な側面が現れることは事実ですし、それはあって然るべきものと考えています。しかし、それは副産物的についてくるものであって、はじめから目的とするものではありません。

慰安や美容だけではなく、ほんとうに困っている人のために医療としての鍼灸がある。この事実を、患者さんや、まだ事実を知らない鍼灸師にも伝えるために、今後も何らかの啓蒙活動を続けていきます。

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