鍼を受けることがクセになってしまうのが怖い。
「週に1回、定期的に鍼を受けるようになって、受けた週は身体の調子が良く、受けなかった週は調子が良くないということを実感してきました。でも、逆に鍼がクセになってしまいそうで怖い気もします。」
こういった感想を述べられる方がたまにいらっしゃいます。
こういった心情の背景には、
・鍼を受け続けるのは費用がかかりすぎる。
・鍼って病気や症状が治ればやめるべきもの。
こういった考えがあるのだと思います。
たとえばヨガを習いはじめたとして
たとえば、健康のためにヨガを習い始めたとします。
身体が柔らかくなり、あきらかに体調がよくなりはじめました。
その時点でヨガをやめますでしょうか?
おそらく体調がよくなったことを実感すれば、ヨガを続けると思います。
鍼も同じです。
当然ながら病が完治し、症状が消失もしくは軽減し、日常生活に問題がなくなれば治療をやめることには問題はありません。
多くの方がそういったイメージをお持ちでしょう。
しかし、鍼の真の価値はそこにはありません。
未病という観点
未病といわれますが、病に至らないように予防をすること。
疲れが溜まれば疲れを取り除き、流れが悪くなれば流れをよくしておき、身体が弱れば力を補給しておく。
このようにして、常に身体全体のバランスを調えておき、病気にならない身体づくりをすることがもっとも重要なことだと考えています。
まとめ
ですから、鍼を受けることがクセになること。
これは怖いことでもなんでもなく、心と身体が鍼の効果を実感し、これを続ければ健康を保つことができると確信している状態なので、ある意味とても幸せなことです。
ありがたいことなので怖がることなくしっかりと鍼を堪能して、元気になっていただければと思います。
しかしながら、いつもこのブログではお伝えしているように、鍼ならばなんでもいいわけではなく、東洋医学的な考えに基づく鍼灸を提供している鍼灸院はごくわずかです。
その中でも鍼を1本に絞り切れる鍼灸師は更に少数派です。
ご自身の受けている鍼がほんとうに東洋医学の鍼なのかをしっかりと見極めてください。
私ももっと皆さんに喜んでいただける鍼がうてるよう、さらに精進を続けていきます。
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