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院長ブログ 「世界を癒す一本鍼」

因縁果(原因と条件と結果)

朝から頭痛がひどいと来院された患者さんがいました。

話を聞くと、いつもよりエアコンの温度を低めに設定して寝てしまい、起床時から頭痛が起きてしまったとのこと。

本人いわく、「冷やし過ぎてしまったから頭痛が起きたのかな?」という話でした。

しかし、身体を診てみると身体を冷やしていることを示す反応よりも、疲れが溜まっていることを示す反応の方が多く見受けられます。

冷えは原因ではなく条件

この場合、「冷えが原因」なのではなく、「疲労が蓄積していた」という状態が原因であり、そこに「エアコンの冷え」という条件が加わり、「頭痛」という結果が生じています。

よく「冷えは大敵」とか「気圧の変化で頭痛が起きる」という話を聞きますが、冷えや気圧の変化は条件に過ぎず、冷えたとしても、気圧の変化があったとしても、身体に疲れが溜まっておらず健康な状態であれば病や症状は現れません。

原因に条件が加わり、はじめて病という結果が生じるのです。

何が原因で、何が条件となって病が発症するのかを判断するのは素人では難しいですし、ある程度東洋医学を学んだものであっても正しく認識することは簡単ではありません。

原因・条件に合わせた養生法

原因や条件が違えば、養生法も違ってきます。

ご自身の身体にはどのような養生が必要なのか?

どのような生活習慣に問題があるのか?

知りたい方は治療の際にでも、お気軽にご質問ください。

今のあなたにとって適切な養生法をお伝えします。

筆者プロフィール

原元氣 - Hara Genki -

輝鍼灸院 院長 / (一社) 北辰会 正講師 運営会議議長 / 森ノ宮医療学園 非常勤講師

2004年、北辰会創始者(現会長)である藤本蓮風先生に師事。内弟子生活を経て2008年に独立し、神戸市にて輝鍼灸院を開院。臨床の傍ら北辰会の正講師・運営会議長として会の運営および後進の指導に携わり、北辰会方式の啓蒙活動を行っている。日本では伝統鍼灸の真の価値が認知されておらず、美容鍼灸や現代鍼灸が主流となっている現状を覆すため、ブログや日々の臨床を通じて伝統鍼灸を広める活動をしている。

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